広報に携わるようになったとき、カメラと扱うこととなった。
そして、ファインダー越しに見る世界は、裸眼(眼鏡を含む)で見る世界とは異なることを知った。
これまで見えていなかったものが見えてきたのだ。
例えば、電線。
景観にうるさいまちに暮らしているが、正直、電線をうるさい、と感じたことはあまりなかった。ところが、写真に収めようとすると、どうにも邪魔になる。
同時に、電線を無視する眼の機能のすばらしさにも気付いた。
結果、電線を意識することも無視することもできるようになった訳である。
この手の自在さ、というのは結構便利で、また、大切なスキルだと思うのだが、人にどうやって伝授(おこがましいが)すればいいのかよく分からない。